人と人の気持ちを繋ぐ活動に、少しばかりのお手伝いをさせて頂き、心よりの感謝です。
“美味しいものを食べるとチャリティになる”
そんな主旨の着席食事会、400名のお客様と一緒に過ごした昨晩のチャリティ食事会「ホテルカレーと洋食の数々」無事に終わらす事が出来ました。
8軒のホテルの総料理長自ら調理を指揮して準備、会場ではとびっきりのサービス精神、慣れない手つきで皿を下げる姿に感銘を受けたお客様も多かったはず、これがこの会の姿勢です。勿論各ホテル・料理屋のブースに立っていた料理人達も、全員プロの仕事をさせて頂きました。ホテル、レストラン、菓子屋、パン屋、ラーメン屋、紅茶屋も参加、皆で心をひとつにして「被災地の支援」、会の収益が活動資金になるという、日本では珍しい行動、そして組織です。
この会、ライバル関係を超えたひとつのユニットになってはいますが、各店が自社名を名乗ったブースになると、、、これは美味しいもの競争になります。結果的に本当に美味しい料理が、数々並びます。食べきれないだけでなく、全てが気合いとレベルが違うのだという事、ご参加になった方は良くお分かりですね。
参加の料理人、サービススタッフはホストのグランドプリンスホテルの方以外に120名以上、受付ボランティアが10名程、それらも含む印刷物や席割り、受付準備も大変な作業、事務方協力者の方、賛助会員の方達のご努力にも心よりの感謝です。グランドプリンスホテル新高輪さんには、他ホテルやレストランの方を受け入れるという、普段ではない事に緊張はするし、搬入搬出、調理場・器具の調整、衛生管理と、これまた異例の対応をして頂きました。
所属が違う料理人が集まる連合軍ならではの苦労もありますが、普段の関係を超えた活動が出来る「料理ボランティアの会」が成立するのは、被災地を支援しよう、忘れずに応援しよう、という気持ちの人が集まってくれるからです。お客様、参加スタッフ、ホスト会場、ボランティアスタッフ、そして、、、、会場中をジーンとさせたチェリストの溝口肇さん達、役者は揃っており、それがパワーになります。
しかし、チェロの音色は本当に心を震わせます。美味しい料理とお菓子、そしてあの音色を東北にお持ちした時の、その場にいらっしゃる方のお気持ち、表情を想像してみてください。本当に素晴らしい仲間がこの会には集まっています。
現地を訪問した時にこのように話しています。「チャリティ食事会の収益金で来ています。東京の方の気持ちも一緒に受け取ってください」感銘を受けた地元の方が、「有難うごさいます。機会があれば支援してくださる東京の方にお礼を言って下さい」この話を披露した時の皆様の表情を見て、ちょっとほろりとしたのですが、大船渡の方のプレゼンでも見せて頂いた復興が遅れている景を見て、まだまだ頑張らねばと思った次第でした。
大船渡の人が言いました。「魚介を食べて下さい!」「遊びに来て下さい!」そう、魚を食べる事が支援になるのです。それをどんどん美味しいメニューにする事も料理ボランティアの会に集まる料理人に出来る事です。近々訪問の打ち合わせをしてきます。
今回賛助会員にご入会頂く方が多く、とても嬉しかったです。今後も料理ボランティアの会活動にご注目頂き、ご支援をよろしくお願いします。(文責:渡辺幸裕)