平日の昼間15時からという開催時間にもかかわらず、215名のお客様にお集まり頂き、チャリティスイーツビュッフェを無事開催することができました。
この会は2004年新潟中越地震時に発足、 来年で活動開始10年になりますが、当初からとびっきり腕の良く仲間意識のあるパティシエ集団がいる事が特徴的な強力組織です。命を繋ぐ食料は生き延びる ために必要です。大切な事です。でも少し落ち着き次を考える時、笑顔を蘇らせる美味しいものがとても効果的です。それも“とびっきり美味しいお菓子”は人 の表情を瞬時に変えます。そんなシーンを各地で見ていますが、それが「来て良かったぁ」と思える瞬間です。
2011年6月まだ大混乱の石巻、打ち合わせの時「そろそろ美味しいケーキが食べたいわぁ」一人の女性がつぶやきました。そう、お菓子の効果は絶大、これは9年活動しての実感です。被災地、応援者の居る場所共通の効果だからこそ企画したお菓子の会でもあります。(2011年11月 第1回チャリティスイーツ会の様子)
“とびっきり美味しいお菓子”は“とびっきり腕の良い職人”にしかできません。そして人の好みは多種多様でありそれに対応できる真の実力を持った人にし作れま せん。そうなるように若手職人は朝早くから夜遅くまで、熱いもの、重いものは勿論、過酷な作業を黙々とそしてテキパキこなし、もっと上を目指し修行してい る光景がどこのパティスリーキッチンにもあります。
今回も9軒のホテル・菓子店から50名以上のパティシエ・バンドゥーズ(サービススタッフ)が駆けつけ、被災地復興支援の為に各店の秋の新作菓子を持ち寄り、お客様にとびっきりの笑顔になって頂きました。(でも17種類全部は食べきれないという申し訳なさも・・・)
工 芸菓子のデモストレーションでは、来年のお菓子世界大会に日本代表で出場する実力派パティシエである帝国ホテルの職人がチョコレートアートを作りました が、普段見る事のないシーンにお客様は本当に大喜びでした。こういう楽しさ、珍しさもこの会ならではの特徴、今後も考えていきたいと思っています。
普 段は競合であるホテルや菓子店の人が集まり、一つの目的の為に活動をする場は本当に貴重です。イベントの開始前、後には名刺交換、お菓子の交換、「ちょっ と食べさせて」「写真撮らせて」と和やかに交流、違う人のケーキを食べています。パティシエ達はその後の飲み会でもきっと盛り上がったでしょう。ここは 「菓子職人オンリー」という事でみな遠慮しましたが、そうやって益々パティシエチームが盛り上がると、、、我々がもっと美味しい菓子が食べられるんです ね。大期待です。
最後に・・・お菓子と飲み物はつきもの。コーヒーは東京めいらくさん、紅茶はリーフルさん、日本茶は一保堂茶舗さんに応援して頂きました。また今回デビューのエビベジフレッシュハーブティも大好評でした。有難うございました。
開会前に総支配人が駆けつけて頂くほど協力的なメトロポリタンエドモントさんはじめ多くの方のご尽力で成り立っている会です。秋も料理ボランティアの活動、いろいろ準備が進んでいます。また報告をさせ頂きます。災害国日本でやるべきことはまだまだあります。(文責:事務局・渡辺幸裕)