2014年10月日(金)
5年生、6年生約60名が受けた中村勝宏シェフの味覚の授業は大好評で、酸っぱい、塩辛い、苦い、甘い、の4味を体感できる素材を実際に食べて感じて貰い、味わって食べる事が如何に大切で人生が楽しくなるのか、三陸という素晴らしい食材の宝庫に生まれた事がどんなに素晴らしいことなのかと学んでもらいましたが、子供達は新鮮なショックを受けたようですし、教職員の方、教育委員会の先生方も大注目で、料理人のできる意味ある活動としての「食育」の現場を見ていただき、料理ボランティアの会についてもその活動意義をお認めいただいた時間でした。
食育授業の終了後は全校生徒が体育館に集まっての食事会、これも当会で準備させて頂きました。メニューは以下です。
1、岩手県産鶏のミートボール入り野菜のスープ
2、三陸産魚貝類入りシーフードカレー(帆立、いか、海老)
3、岩泉ヨーグルトのムース
普段滅多に食べることがない本格的なホテルカレーを食べた子供たちは、目を輝かせて喜んでおり、またこれもまた見ることのないコックコート集団のてきぱきとした活動に刺激を受けている様子がありありでした。
実はこの活動、準備が大変であるのと同時に、短時間で多くの人に料理を提供、それも機材も食器もない場所でということで人海戦術ではありませんが、当日も人手が必要なのです。東京のホテルメトロポリタンエドモント、帝国ホテル、盛岡のメトロポリタンと3軒のホテルが中心となり、地元の料理人の方にも、また田老の仮設住宅にお住まいのお母様方にも応援していただき、みんなの力を結集して実現した活動でした。イベントは95%が事前準備、5%が当日対応と言われていますが、多くの方のご協力で無事終了しました。
東京からは盛岡まで新幹線、マイクロバスに揺られ山道を3時間かけて到着、それから現場での活動ですから体力的にもしんどいのですが、プロの料理人はチームワークも抜群で、笑顔の絶えない活動でした。そんな雰囲気は子供たちにも勿論伝わり、出発時に校舎から必死に手を振る子供たちの笑顔に癒されて学校を後にした一団でした。(文責:渡辺幸裕)