宮古水産高校への出張授業5年目になりました。料理ボランティア活動の一つ、復興支援目的で始まった地元の子供達への食の教育ですが、HAL YAMASHITA東京の山下春幸シェフ、ホテルメトロポリタン盛岡の高橋均総料理長達と一緒でした。
1日目は食物科(水産高校内で調理人を目指す類型)の1年生対象に「味覚と嗅覚の訓練」、2日目は2年生対象に「揮発性香気の体験」というレベルの高い講習会、皆真剣に学んでおり素敵な表情です。昨晩は地元のNHKニュースにも取り上げられました。この経験がきっと彼ら彼女らの今後の人生、料理人としての仕事に役に立つと確信しています。
受講生徒の感想レポートの一部を読みましたが、トップシェフ自らの授業に大いに刺激を受けたようで、この体験、学習が彼らの日常生活での態度、食事時間、調理への心がけへ、多大なる影響を与えています。大きな影響を与えるというのは同時に責任がある事です。更に気を引き締めて企画を続けていこうと思います。
この活動は震災を機に始まりましたが、復興支援で魚の町の子供達への調理教育という段階を越え、宮古と盛岡、そして東京での魚メニュー開発へと発展させるべく、今後5年継続させて10年計画とするべく、校長先生や地元岩手県水産センターの方とミーティングを実施しています。近々「宮古の真鱈」をテーマの報告食事会を企画したいと、山下シェフ、高橋シェフと相談しながら帰ってきました。
渡辺幸裕(株式会社ギリー)